なぜ視聴率が常に話題になるのか

亀梨くんに限らずね。*1視聴率を思う時レコード大賞の衰退とゴールドディスク大賞のメジャー化が頭に浮かぶ。今ってレコ大よりゴールドディスク大賞のが華やかじゃない?ステータス感もゴールドディスクの方がある気がする。レコ大が密室のオヤジ会議で決まるものと考えられがちなのに対してゴールドディスクはガラス張り(つまりどれくらい売れたかという数字のみで判断)だから文句つけようがないんだよね。ドラマもそうじゃない?テレビ局とプロデューサーがどんな企画でいくかを決め、監督や脚本家を指名しキャストも決定する。ここに視聴者の希望は一切入らない。つまり視聴者はできあがったものを見て「こんなの見たくなかったのにー」とか「こういうの待ってました!」っていう気持ちを「ドラマを見る」「ドラマを見ない」という行動で示すしかない。その結果が視聴率だったりドラマDVDの売上だったりするわけで、視聴者側の「もっと視聴者のニーズに応えるものをつくってよね><」っていうアピールなんだと思う。そしてドラマの評判がイマイチな時に何が非難の的になるかってレコ大的な部分(つまり企画決定やキャスト指名などの局が密室で行うところ)じゃないかな。「なんであんな企画を通したんだ」「なんであんな脚本家を(もしくは役者を)使ったんだ」みたいな。この時にコネ入社だとか天下りだとか特別扱いを嫌うこの国で、「いやー彼(彼女)はすごく性格がよくて一緒に仕事するのが楽しいんですよー」みたいな私情コメントした日にはなおさら叩かれるだろう。だってキャストを選ぶ際、いろんな項目(イメージが合っているか、他のキャストとのバランスはいいかなど)やキャスト自身のスキルよりも「私が一緒に仕事をしたいから」っていう私情を優先したことになっちゃうから。極端な話、お中元とお歳暮毎年もらってるんでーみたいなのと変わらないノリに感じられちゃうんだよなー。ドラマのスタッフだったりキャストの選別にこの密室感はついてまわるものだからある程度は仕方ないけど、コネっぽい空気を必要以上に強く感じさせるのはマイナスだと思う。結局、視聴率を重視するこの傾向っていうのは、制作サイドにより高い透明度を求める視聴者の声なのかもしれない。

*1:つか亀梨くんに関してだけ異常に視聴率が話題になるのはなんで?中丸くんのRESCUE視聴率もどうこう言われたりしてなかったし、赤西くんはどうだったんだろ…といくつかのブログで有閑の頃のエントリーを見たけど視聴率話題にされてたのって初回ぐらい?みんなドラマに対するツッコミは容赦なくしまくっているというのに視聴率はスルーされ気味だったような。なんかKAT-TUNでは亀梨くんだけが数字至上主義世界に取り込まれているという不思議