映画感想別れ編

もうこのブログ、高杉ナツファンブログに名前変えた方がいいかもね・・・ここんとこ赤西くん本人のことすらほとんど語ってないやんw いや赤西くんファンなのは変わりないんだけどBANDAGEが好みすぎて><>< 有閑倶楽部とかあんなおざなりな感想でお茶を濁していたくせにこのハマりっぷり。いやもともとドラマ苦手で映画好きっていうのもあるんですが。




ナツとアサコ2人のクライマックスシーン。ここも大好き。ナツの弱さと優しさが最大限に出ていた場面だと思うから。なぜナツはアサコを抱かなかったか(「R指定にはできないから」っていう大人の事情はとりあえず抜きにしてw)。アサコは「いいよ」って言外に伝えてたよね。あれだけのディープキスを全く拒んでないし、拒むどころかあのあえぎ声・・・!手も遠慮がちにナツの背中にまわしていたのが、そのうちナツの髪に手を入れ、自ら抱え込むみたいにしてる。これはもうオッケーサインでしょう。なのに「帰れ」と言ったナツ。ナツは自分に自信がない余り、アサコに好かれてるという自信もなかったんじゃないかな。その前に「嫌い」とナツに言ったアサコ。私にはこれは「好き」っていう告白に聞こえたんだけど、ナツはそのままストレートに「嫌われてる」と受け取った。そして「やっぱりアサコはユキヤのことが好きなんじゃ?」って疑念を大きくしたんじゃ。アサコが「ナツなんて嫌い。だけど・・・」って言葉をつなげようとしたところで、最後まで言わせずにアサコにキスしたナツ。自分を否定する言葉や、ユキヤに対する好意の言葉を聞くのが怖かったんだと思う。アサコが自分と同じく、自分に自信がないコだということを既にわかっているナツ。このまま流れでアサコを抱くこともできただろうけど、本当はアサコの気持ちは自分にはないんじゃないか。抱かれた後で、アサコはさらに苦しむんじゃないか。そんなアサコへの思いやりと、ユキヤより自分の方が愛されているという自信がないナツ自身の弱さから、アサコを抱けなかったんじゃないかな?と私は推測するんですが。こうやって、見ている人の妄想力をかきたててくれる赤西くんときいちゃんの熱演はホント素晴らしかったと思います。


映画観るたびに思うけど、BANDAGEの原作・脚本ってアサコが主役だよね。でも演出や音楽はナツを主役にしたがっている。これって明らかに岩井氏とコバタケの意見の相違部分のような気がする。もし岩井氏が監督もやっていたら多分きいちゃん主役の、もっと違う形の物語になっていたんじゃないかな。だけどコバタケは自分がミュージシャンでナツにより深く感情移入して映画を撮っているために、赤西くんへの思い入れが強い映像になってるよね。始まりが歌う赤西くん(「3番ランズでーす」って言ってドラムが始まりギターがうねり、赤西くんが歌いだそうと口を開けたところで「BANDAGE」のタイトル。このオープニングは秀逸だと思う)で終わりも歌う赤西くん(レコーディングブースで「二十歳の戦争」を歌っている場面)。どちらも赤西くんの声は聞こえないのに最高に美しくかっこよく撮られていて、見終わった後に頭に浮かぶ顔はアサコじゃなくてやっぱりナツの顔だったな。