NEWS ZERO特別版

BANDAGEを音楽映画だと言うコバタケ。その彼が並々ならぬこだわりを持ち12分もの長回しで撮ったというシーン66。実は最初、なぜこのシーンをコバタケが映画の見せ場として思い入れを持っていたかがわからなかった。だってコバタケは音楽をアピールしたいわけで、だとしたら彼がメインととらえるところはランズが揃っているシーンにこそあるはずだと思っていたから。練習スタジオに最後にランズが集まって二十歳の戦争をセッションするとことかさ(ここで私はいっつも鳥肌が立つ)。ナツとアサコのラブシーンは、コバタケの、と言うより岩井俊二のカラーが強く出ている場面のような気がして、BANDAGEを音楽映画と捉える私にはそこまで重要なシーンとは思えなかったんだよね、最初に見た時は。でもコバタケが重要視したのはナツとアサコのぶつかり合いの末に出てくる、ナツの切ない歌声だったんだ・・・と私なりに解釈した時、シーン66はランズセッションと同じくらい深い意味を持つ場面になった。赤西くんやきいちゃんと念入りに打ち合わせ、取材シャットアウトするくらい緊迫していたのは何も2人がベロチューするからじゃない。ビンタし合うからでもない。ぶつかり合った後に奏でられる「あなたに逢いたい・・・」というナツの掠れた歌声を引きだすことに執心していたからなんだろうな、と映画を見た今なら思える。ラストライブが、全部ではないにしろ映像に残って良かった。本当にすっごくすっごくかっこよかったんだよ!改めてテレビで冷静に見たら、ギターはちっともユキヤに見えない。どちらかと言うとアルミじゃんw(髪が超長い) なのにラストライブで二十歳の戦争を聴いてる時は彼が本当にユキヤに見えたし震えるほどに感動したんだよー。なんか赤西くんの体調不良どうこうとか、そういうの必要以上に美化してない番組でよかった。「体調が悪くてもスタッフに心配かけまいと気丈にふるまう赤西仁に一同感動!ライブを盛り上げようと心に誓う!!」みたいな煽りが入ってきたらどうしようかと思ったけど、淡々と事実のみを映すカメラ。でもコバタケとあっくんのコメントで「現場で愛されてる赤西」をさりげなーくアピールしてくるあたり心憎い演出で。←褒めてます つか純粋に不思議なんだけど、なんで今、この時期にこんな番組放送してるの?映画も公開から3週目に入るこの時期なんて、普通は新しく公開される次の話題作の宣伝にお金と時間を注ぐもんなんじゃないかと思うんだけど。