映画感想 涙のわけ編

BANDAGE週3回のペースで見てます。興行が順調だったワンピースやカールじいさんが今週で終了、のだめもすごく上映回数減ってるので多分来週あたりに終了と予想。となるとBANDAGEがその次あたりに終了するのかなーと考えられるので今週来週で可能な限り見ておきたい。でも来週はソロコンあるし子供の幼稚園イベントあるしで全然映画館に行けなそうなんですよね・・・。だから今週中に行けるだけ行く!今週はずっとプレミアスクリーンだし。以下感想。




一緒に行った友達は「プレミアスクリーンで見るの初めて〜。音よくて最高だねー足元ひろーい^^」と映画より映画館の感想が多いのが気になったものの、「おもしろかった。ああいうバンドマンいそうだよねー。やる気あるんだかないんだかわかんないのに妙に仲間が寄ってきて女にもモテちゃうようなさー」と映画自体も普通に楽しんだ模様。しかしアサコ。お尻が軽いのか箱入りなのか見れば見るほどわからない^^ 深夜に男の車に乗って家までついていっちゃうという浮かれた行動とるわりにはセ〇クスはNG。自分の所属事務所の男性アーティストのバイクで海行ってキスし、その後、同じく自社アーティストの部屋に勝手に上がり込みベッドに座って彼が目覚めるの待つとか追っかけも真っ青なお手軽さ。でも演じているきいちゃんのおかげで、アサコという女の子の軽薄さやダークな部分の色が薄まって、「純粋で無防備」っていうふうに書きかえられちゃってるところがすごい。きいちゃんの清純な雰囲気って武器だよなあ。純粋なのか実は腹黒なのかイマイチ不明ながら、アサコはなぜナツの部屋(つまりシーン66の長回しラブシーン)で涙を流したのか。ナツの部屋を出たら今度は廊下でうずくまって号泣。彼女にそこまでさせた感情とは何なのか。私は「後悔の涙」だったと思う。別にナツとキスしたことへの後悔じゃなくてね(だとしたら、ナツに泣きながら言う「ナツが嫌い」っていうセリフの意味がわからなくなるので)。自分の気持ちときちんと向き合ってこなかったことへの後悔。ナツのアサコへの思いに気付かないふりをしてきた後悔。ユキヤとキスしたことに対する後悔。ナツを大切にしなかった後悔。アサコはユキヤに対しては憧れの気持ちを持っていたんだと思う。自分というものをしっかり持っていて才能の塊のようなユキヤ。ナツのことは放っておけないけど、その気持ちが恋なのかわからない。ナツが自分に好意を持ってくれているらしいことは感じながらも、ナツからの確信的な強いアプローチがないために彼の自分への好意もイマイチ信じられないでいる。彼が「元気」という曲を誰よりも最初に聴かせてくれたということの意味をもっとよく考えればわかったことなのに。そこを多分アサコはわかっていながら、あえて見ないフリをする。純粋だけどずるいアサコ。冗談交じりのアプローチばかりだったナツにくらべ、暗い瞳でいつになく強引に自分に接してくるユキヤに気持ちが揺れ、キスまでしたのにユキヤの気持ちは全くアサコにはなかった。愛情のないキス。でもナツの部屋でのナツからのキスは、アサコの家でのプロポーズよりずっと真剣で愛があった。その前のビンタだって八つ当たりじゃなくて愛だった。ユキヤのことを真剣に好きなわけでもないくせに彼とキスし、ナツを傷つけ、アサコ自身も傷つくようなそんな行動をナツは全身で責めていたから。女に手を上げること自体は最低なんだけど、アサコ以上に傷ついてるナツだけを責める気になれない。ナツの部屋でナツとぶつかり合って初めて、アサコは「自分もナツのこと好きだったんだ」ってことに気づいたんじゃないかな。今までその気持ちを認めたくなくて、ユキヤへの憧れの気持ちでナツへの好意をごまかしていたアサコ。ナツと、そして自分自身と初めて真剣に向き合って、ぶつかり合って、そして気付いた。ナツのことが好きだったんだって。きっとアサコはナツと堕ちていく覚悟をキスしてる時に固めてたと思う。でもナツがアサコを帰しちゃうんだよね。ここですがりつけない弱虫なアサコ。でも仕方ないかな。アサコはユキヤとキスしちゃったし、「帰れ」って言ったのがナツの精いっぱいの愛情と優しさからきた言葉だっていうのもわかってたから。そんな弱くて優しいナツを傷つけた自分が許せなくて、悲しくて、部屋を出た後の号泣につながるのかなあ・・・なんてぼんやり思いながら今日もBANDAGEに浸っておりました。←浸りすぎw