アンチはお金を払わない

すごいですねAKB。テレビをつければいつもAKBがうつってる気すらする。今をときめく嵐のメンバー全員の名前さえ言えない私が、AKBの主要メンバー前田敦子大島優子の2人をフルネームで言えるまでになったもん。総選挙の宣伝効果恐るべし。それにしてもこの総選挙のシステム、アンチや冷やかしの声を極力おさえられるようにできている、というところが素晴らしいと思う。よくあるネット投票って、アンチや冷やかしの票がすごく大きな割合を占めてしまうよね。なぜなら「無料」で「手間いらず(つまりワンクリック)」だから。だけどAKB総選挙の場合、1票を投じるのにわざわざお金を払ってCDを購入しなければならない。例えば、今まで絶対的エースだったという前田敦子ちゃんを1位の座から引きずり落としたいがために、彼女を抜く可能性が1番高かった前回2位の大島優子ちゃんにアンチがわざわざCDを購入してまで投票するだろうか。それくらいだったら自分の好きなメンバーにその1票を投じるんじゃないかな。自分の嫌いなメンバーの順位を下げるためという理由で、自分が買った大事な1票を本当に応援したいわけじゃないメンバーに入れるなんてちょっと考えがたい。「わざわざCDを購入させる」っていうのは、純粋にファンの真意を問えるという意味で非常にうまいやり方だったと思う(複数投票はできるけど、それは全メンバーのファンが同じ条件なわけで「ファンの絶対数×ファン1人1人の財力=メンバー個人の投票数」という式が成り立つ)。ネットって手軽だけど、ネットの声(とくに無記名掲示板あたり)っていうのがいかにあてにならないものであるか秋元康をはじめとした業界の大物たちはよくよくわかっているんだろう。信じられるのは、お金を払い、時間を削ってAKBを応援するファンの声だけだということも。