Eternal

CD聴きました。PVとMakingはまだ見れてません。


ラジオで結構流れたりしてたみたいですが、私にとってはMステのバンビ赤西くん以来のEternal。赤西くんってなんでこう感情を素手で触りにくるような歌い方をするんだろう。声が、ブレスが、発する言葉が、全てが妙に生々しい。歌うと言うよりこちらに語りかけてるみたい。でも語りかけてる相手、つまり聴いている側の返事を待っている様子はない。私が例え「そんな切なく歌わないで」って泣いても歌い続けるんだろうし、逆に「もっと!もっと歌って!」って続きを懇願しても歌い終わったらそこからいなくなってしまうんだろう。ひとりよがりなのに優しくて、頑固なようで切なさがにじむ。そんなふうに赤西くんは歌っていた。なんだろうなー。ずっと言ってるけど、私、赤西くんのこと、広義的な意味で「歌がうまい」ボーカリストだとは思ったことは1度もないんだよな。でも人を惹きつける表現の豊かさを持ってて、ヘンな切なさだったり人恋しさだったり、普段は蓋をしている感情をこじあけようとするような魔性のボーカリストだとは思う。こわっ。ブックレットは赤西くんが机に座って羽ペンにインクをつけ、考えながら文をつづり、書き終えて席を立っていなくなるまでの時間の経過を追ったという体(てい)。動きがないのになんでこんなにドラマチックな写真なんだろう。赤西くんは最近、というかBANDAGEのナツ以来ずっとパーカーのフードをかぶったスタイルが多い。フードに頭をすっぽり覆われて首筋も隠れて「これで弱点の鎖骨も大丈夫☆」って安心感を得ようとでもしてるのか。こうやってフードだったりマントだったり、すっぽり包まれるのが好きな人は胎内回帰願望があるって本当かな。赤西くん見てると本当かもと思えてくる。ママ大好きだもんね。Eternalの歌詞でもマザコンぶりをいかんなく発揮しちゃってるし。別に今、私はつらい目に合ってないしイヤなこともないし、どちらかと言えば毎日ハッピーで楽しいのに、Eternal聴いて妙に心揺さぶられて胸が苦しくなってしまい「これはマザコン男が作ったマザコンソングなのよ・・・ママに捧げられた曲なのよ(違うよね結婚する友達のために作った曲かなんかなのよね知ってるけどw)」とブツブツ唱え赤西くんの魔法にこれ以上ハマらないように努めていた今日1日。かなりヤバい。約1年前、日生劇場の赤西くんソロライブで初めてEternal聴いた時は正直凡庸な曲だと思ったし、今でも作品クオリティとしては「どうなの?」って思ってる冷静な自分がいるのに、CDを聴いてわけのわからない感情に支配されてびっくりしている。人はこれを「感動」と呼ぶのかもしれない。